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「ごくせん」「デカワンコ」などのヒット作で知られる森本梢子が新たに描き下ろし、全国3000店の書店員が選ぶ「NEXTブレイク漫画RANKING BEST50」で第1位に輝いた大人気コミックを実写映画化した『高台家の人々』。
口下手で不器用な“妄想”が大好きなヒロイン・木絵と、人の心が読める“テレパス”のイケメン・エリートの恋を描いた本作は、これまでにないそのユニークな設定で観る者の“妄想”心を刺激しながら、恋愛や人間関係の本質に迫る極上のラブコメディです。
映画の前半ではゾンビやドラキュラから大正時代の人々が登場する木絵の自由過ぎる“妄想”が炸裂し、爆笑の連続! そして後半では特殊能力を持った“テレパス”の光正と彼の妹弟・茂子と和正の苦悩や恋模様に迫り、さらには“高台家”の恋の歴史を紐解きながら、木絵と光正の恋の行方を見つめるロマンチックな展開に。

ヒロインの木絵を演じるのは、「ホタルノヒカリ」『ギャラクシー街道』などの作品で名コメディエンヌぶりを見せつけ、『海街diary』のシリアスな演技で本年度の主要映画賞の主演女優賞を数多く受賞した綾瀬はるか。木絵の妄想を読み取る名家“高台家”の長男・光正を演じるのは、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で注目されて以降、映画やドラマの出演作が相次ぎ、快進撃が止まらない斎藤工。
光正の妹・茂子には『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』などで女優としても躍進する水原希子が、弟・和正に『ライチ☆光クラブ』、主演ドラマ「ニーチェ先生」などで人気急上昇中の間宮祥太朗が扮し、3兄弟の父・茂正Jr.(通称マサオ)と母・由布子を市村正親と大地真央が貫禄たっぷりに熱演。さらに夏帆、坂口健太郎、大野拓朗、塚地武雅、堀内敬子といった演技派たちが重要な役で脇を固め、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のシャーロット・ケイト・フォックスが日本映画デビューを飾っているのも見逃せません。
メガホンをとったのは、「世にも奇妙な物語」シリーズや「ゴーストライター」など幅広いジャンルのドラマを数多く手がけ、13年の劇場映画デビュー作『映画 謎解きはディナーのあとで』を大ヒットさせた土方政人監督。西野カナが書き下ろした主題歌「You & Me」が、木絵と光正をめぐる恋をさらに盛り上げます。2016年初夏は、この新感覚ラブコメディが描く奇想天外な妄想に爆笑!壁を乗り越えていくふたりの恋に胸キュン!幸せな気持ちになれること間違いなし!

平野木絵(綾瀬)は、“妄想”が趣味の口下手で不器用なOL。そんな彼女が勤める会社に、ある日、名家“高台家”の長男・光正(斎藤)が転勤してくる。長身でイケメン、祖母がイギリス人のクォーターで、東大卒、オックスフォードに留学経験もある光正と木絵にはまるで接点がない。決して交わるはずのないふたりだったが、光正が木絵をいきなり食事に誘い、その関係は次第に深くなっていく。
しかも、木絵が“妄想”で頭の中をいっぱいにしているときに、普段はクールな光正がキュートな笑顔を見せるようになる。まるで彼女の“妄想”を一緒に楽しむかのように。そう、彼は人の心を読める“テレパス”だったのだ。心が読めるがゆえに人間関係に辟易していた光正にとって、木絵の奇想天外な妄想と、純粋で温かい心の声は心地よかった。
しかし、順調に交際する二人に名家“高台家”という壁が立ちはだかる。
釣り合わない恋だと二人の関係を許さない光正の母。
そして、“テレパス”が二人の関係を変えていくことに……。

    1985年3月24日生まれ、広島県出身。2004年にドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で一躍注目を集める。2007年、日本テレビ系ドラマ「ホタルノヒカリ」で初の連続ドラマ単独主演。2010年にパート2が放送、2012年に映画版が公開されるほどのヒット作となり、コメディエンヌとしての才能を開花させる。また、ドラマ・映画出演のほかに、NHK紅白歌合戦の司会を務めるなど様々なジャンルで活躍。2013年、「八重の桜」でNHK大河ドラマ初出演及び主演。主なドラマ出演作には、「白夜行」(06年)、「鹿男あをによし」(08年)、「MR.BRAIN」(09年)、「JIN-仁-」(09年)、「JIN-仁-完結編」(11年)、「わたしを離さないで」(16年)、NHK放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」(16~18年、3年にわたり全22回放送)がある。また、主な映画出演作には、『僕の彼女はサイボーグ』(08年)、『ICHI』(08年)、『ザ・マジックアワー』(08年)、『ハッピーフライト』(08年)、『おっぱいバレー』(09年)、『プリンセス トヨトミ』(11年)、『あなたへ』(12年)、『映画 ひみつのアッコちゃん』(12年)、『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14年)、『海街diary』(15年)、『ギャラクシー街道』(15年)、『海賊とよばれた男』(16年12月公開予定)がある。
    木絵ちゃんは素朴で人見知りだけど、ユニークなところもあるし、とても可愛い人です。妄想シーンは、そのまま楽しみながら演じました。私も妄想はしますよ。言えないことも含めて、いろいろな妄想をします(笑) よく妄想するところは木絵ちゃんと似ていると思います。友だちに妄想話をすると気持ち悪がられますけど!ヘンテコな妄想と特殊な能力を持った男女が織り成すコミカルなラブストーリーをお届けできたらと思ってます。
    1981年8月22日生まれ、東京都出身。高校生の頃から雑誌『MEN'S NON-NO』や『POPEYE』などでモデルとして活動。雑誌のほか、国内のショー、パリ・コレクション等で活躍する。2001年、韓国映画『リメンバー・ミー』の日本リメイク版『時の香り〜リメンバー·ミー〜』のプロデューサーにスカウトされ、同作の主演で俳優デビューする。05年の舞台「テニスの王子様」で一躍注目を集める。その後、『春琴抄』(08年)や『カフェ・ソウル』(09年)などの映画に主演し、『十三人の刺客』、『SPACE BATTLESHIPヤマト』(ともに10年)といった大作にも出演。TVドラマでは、「クロヒョウ 龍が如く 新章」(10年)、「最上の命医」(11年)、「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(14年)などに出演する。08年に大竹浩一、波岡一喜、福士誠治と共に結成した演劇ユニット「乱」の一員として舞台公演を行うほか、2012年、ショートムービー「サクライロ」で監督デビュー。多彩な才能を生かし活躍の場を広げる実力派俳優の一人である。
    光正は全てが私とは程遠いスマートなキャラクターですが、特殊な能力を持つ光正を、生身の人間がやることに意味があると思っていました。相手の心が読める光正は表情があまりないような気がして。そんな彼が木絵と出会い、次第に色を帯びていくことを想像しながら演じました。また、本作の肝であるテレパスはSNS主体の現代に何処か当てはまると思いました。皆が本音をとり繕い 感情を整え真実が見付け辛い時代だからこそこの作品に必然性を感じます。
    1990年10月15日生まれ、アメリカ/テキサス州ダラス出身。2003年、ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディションに応募し「ミスセブンティーン2003」に選ばれデビュー。2007年には『ViVi』の専属モデルに抜擢。国内外問わず様々な雑誌に出演し、多くの表紙を飾っている。映画『ノルウェイの森』(10年)の緑役に抜擢され、女優デビューを果たし、その後数多くの映画ドラマ作品に出演。主な出演作には、『ヘルタースケルター』『I'M FLASH!』(ともに12年)、『プラチナデータ』(13年)、「失恋ショコラティエ」(14年)、『トリック劇場版 ラストステージ』(14年)、「心がポキッとね」(15年)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15年)、『信長協奏曲』(16年)、「家族ノカタチ」(16年)などがある。
    1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年、TVドラマ「スクラップ・ティーチャー 教師再生」で俳優デビュー。演劇界では10年に長塚圭史演出の『ハーパー・リーガン』で初舞台を踏む。その後、舞台「銀河英雄伝説」(13年-15年)にも出演。主な出演作は、「山田くんと7人の魔女」(13年)、「ミス・パイロット」(13年)、「弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」、「水球ヤンキース」(ともに14年)、「学校のカイダン」(15年)、「ニーチェ先生」(16年)、『ライチ☆光クラブ』(16年)に出演している。今後が最も期待される俳優の一人である。
    兵庫県出身。宝塚歌劇団トップスターとして一時代を築き、1985年 に退団後は舞台で多くのヒロインを演じ続けている。文化庁芸術祭 大賞、菊田一夫演劇大賞等、受賞歴多数。また、主なドラマ出演作に、「武蔵坊弁慶」(86年)、大河ドラマ「武田信玄」(88年)、「女ねずみ小僧」(90年)、大河ドラマ「功名が辻」(06年)、「MR. BRAIN」(09年)、「アンダーウェア」(15年)、「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(16年)他。主な映画出演作に『エンジェル・ 僕の歌は君の歌』(92年)、『日本沈没』(06年)、『クロサギ』 (08年)、『ナルニア国物語』シリーズ(05年~10年/日本語吹き替え)他。2016年4月からはNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演中。10月から始まる主演舞台『一人二役』が控えている。
    1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。1973年、劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター』のオーディションに合格し、デビュー。『オペラ座の怪人』の日本初演で、主役のオペラ座の怪人を務める等、1980年代の劇団四季を代表する看板俳優となる。退団後はミュージカル、ストレートプレイ、テレビドラマ、ナレーション、一人芝居、映画など、様々なフィールドで活躍。2007年4月には紫綬褒章を受章。主な作品は、舞台『NINAGAWA マクベス』(15年)、『スウィーニー・トッド』(16年)『ミス・サイゴン』(16年)、映画では、『十三人の刺客』(10年)、『テルマエ・ロマエ』(12年,14年)、『ATARU』(13年)等。2017年には日本初演ミュージカル『紳士の為の愛と殺人の手引き』(主演)が控えている。
    1991年6月30日生まれ、東京都出身。2003年スカウトをきっかけにデビュー。2004年にCM「三井のリハウス」11代目リハウスガールに抜擢される。初主演映画『天然コケッコー』(07年)では、演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、多数の新人賞を受賞。主な出演作品には、『うた魂(たま)♪』(08年)、『きな子~見習い警察犬の物語~』(10年)、「ヒトリシズカ」『任侠ヘルパー』(ともに12年)、「みんな!エスパーだよ!」『箱入り息子の恋』(13年)、『海街diary』(15年)、『ピンクとグレー』「ラヴソング」(16年)がある。
    1991年7月11日生まれ、東京都出身。男性ファッション誌「MEN’S NON-NO」の専属モデル。映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(14年)で俳優デビュー。主な出演作品には、『予告犯』『海街diary』『ヒロイン失格』『俺物語!!』(すべて15年)、『懺悔 【ざんえ】住んではいけない部屋』(16年)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16年)、『64-ロクヨン-前編/後編』(16年)がある。おおさかシネマフェスティバル2016で新人賞を受賞。今後の活躍に期待される俳優の一人である。
    1985年8月14日生まれ、アメリカ/ニューメキシコ州出身。カレッジ・オブ・サンタフェで演劇ダンス専攻の学士を取得、ノーザンイリノイ大学演劇専攻にて修士課程を修了。ブロードウェイミュージカル『シカゴ』で主役を演じ高い評価を得る。NHK連続テレビ小説「マッサン」(14年)で史上初めての外国人ヒロインに抜擢され、一躍注目を浴びる。ほかの出演作品は「名探偵キャサリン」、「京都人の密かな愉しみ」など。また、4月からの連続ドラマ「OUR HOUSE」(16年)にも出演が決まっている。日本での映画出演は今作が初になる。 
    1988年11月14日生まれ、東京都出身。2010年、ホリプロ50周年記念事業『キャンパスター★H50』でグランプリを受賞。同年、映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム〜』で俳優デビュー。近年では大河ドラマ「花燃ゆ」、情報バラエティ「Let's天才てれびくん」のメインMCを務めるなど活躍の場を広げている。主な出演作品には、「美咲ナンバーワン!!」(11年)、ミュージカル『エリザベート』(12年)、舞台『ヴェニスの商人』(13年)、「三匹のおっさん〜正義の味方、見参‼〜」(14、15年)、連続ドラマ初主演「LOVE理論」(15年)、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16年)がある。2017年にはミュージカル初主演となる『ロミオ&ジュリエット』(小池修一郎演出)が控える。
    1971年11月25日生まれ、大阪府出身。96年にお笑いコンビ「ドランクドラゴン」を結成。持ち前の髙い演技力を生かし2000年頃より、俳優としても活躍。『間宮兄弟』(06年)では新人賞を多数受賞した。主な出演作には、「裸の大将」(07年)、『映画 ひみつのアッコちゃん』(12年)、『くろねこルーシー』(12年)、『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(14年)、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15年)、『の・ようなもの のようなもの』(16年)『アイアムアヒーロー 』(16年) がある。
    1971年5月17日生まれ、東京都出身。1990年に劇団四季附属研究所入所。数々の作品でヒロインを務める。劇団四季を退団後も、数多くの舞台・ドラマ・映画に出演し、2007年に、第33回菊田一夫演劇賞・第15回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するなど高い演技力が評価されている。主な出演作には、『THE 有頂天ホテル』(06年)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09年)、『宇宙兄弟』『映画 ひみつのアッコちゃん』(ともに12年)、『横道世之介』(13年)、『アゲイン 28年目の甲子園』(15年)、『永い言い訳』(10月公開予定)がある。

  • 『高台家の人々』の原作は、集英社「月刊YOU」で現在も絶賛連載中の森本梢子による同名人気コミック。キラキラした少女ではない、どこか口下手で不器用なOL・木絵が“妄想”の羽を自由に広げる姿が多くの女性の共感を呼び、そのとんでもなくブッ飛んだ“妄想”の数々が読者を魅了し続けている。そして、そんな木絵が現実の世界で恋におちる相手が、王子様のようなルックスでありながら、人の心を読める“テレパス”の光正という意表をついた設定が本作ならではの面白さ!
    そんな“妄想女子”VS“テレパス”の異色のラブコメディを、原作がまだ連載中のこの段階で早くも実写化した土方監督は「惚れ合ったふたりが、引き裂かれる構造は恋愛映画の王道です」という。「でも、その引き裂かれる原因が、お互いの気持ちの変化や恋敵の登場ではなく、木絵が光正のテレパスの能力を受け止めながらも、心を読まれることが苦しくなって…というところがこれまでの恋愛映画と違っていて面白いですよね」
    その言葉を受けて、木絵に扮した綾瀬はるかが続ける。「好きな人に立ち向かえ! 好きだったらその気持ちを大事に真っ直ぐに行け! そんなメッセージ性がすごくあるラブストーリーだと思います」
  • 「『高台家の人々』の強みは“妄想シーン”です」光正役の斎藤工もそう力説するように、本作の大きな見どころのひとつは、木絵が暇さえあれば頭の中で暴走させている“妄想シーン”の数々だ。クウォーターでイケメンの光正をひと目見て、イギリスの近衛兵や王室騎兵隊の隊員にしたり、自分がプリンセスになったり…かと思えば、光正を牛丼屋の店員にしたり、彼を始めとした“高台家”の人々をドラキュラ一族にしたりする木絵の妄想は自由過ぎて留まるところを知らない。
    そんな妄想シーンを綾瀬や斎藤らのメインキャストが、徹底的に体現しているのも面白い。中でも、綾瀬が「いちばん好き」と言い、斎藤が「大勢のエキストラを入れた本格的な撮影だった」と振り返る大正時代の駆け落ちのシーンは見逃せない。「駆け落ちしているのに、綾瀬さんは笑っている(笑)。普通ならNGだけど、妄想シーンだからOKなんです。彼女の天然の魅力が出ていますよね」と土方監督。「木絵の英語力がおぼつかなくて、英語の会話がぐだぐだになっていくFBIのシーンや、木絵がすごいスピードで泳ぐのをちょこまかした動きの面白さで表現したドーバー海峡を渡るシーンもオススメです。子供がいる家庭を妄想するシーンの綾瀬さんの表情も、相手役の斎藤くんが引き出してくれたユニークで可愛いものになっています」
  • 土方監督が「今回の撮影でいちばん難しかった」と語るのが、“テレパス”の表現だった。“高台家”の中でテレパスの能力を持っているのは光正と茂子(水原)、和正(間宮)、そして祖母のアン(シャーロット)。この4人の誰かがテレパシー能力を使うシーンでは、通常とは少し違う撮影の方法がとられている。
    例えば、光正が木絵の心の声を聞いているところでは、木絵の心の声を演じる綾瀬にまず喋ってもらい、それを録音。次に、その録音した声を木絵の芝居に合わせてスピーカーから流しながら段取り、テストを重ねていく。そして本番では、心の声ではない生のセリフや現場の音を録らなければいけないため、綾瀬と斎藤は耳にカメラから見えない小型のイヤホンを仕込み、そこから流れる声を聞きながら、芝居のタイミングを計っていたのだ。また、光正が読み取る木絵の心の声だけをクリアに、ほかの人の心の声は濁って聞こえるように音の調整をし、差別化が図られている。
    それでも現実世界ではない設定なので、常に手探りの状態で撮影は続けられていた。その中でも土方監督がいちばん悩んだのが、“高台家”の3兄弟が脳内で会話をしていることに、少し離れた場所にいる木絵が気づく本作の肝とも言えるシーンの演出だった。 「本当は、和正が脳内で『え、何でさ~!』っていう会話するところで前のめりになる動きはいらないんです。でも、動きを入れないと、ただ黙っているように見えて、木絵も気づかない」と土方監督。「本当は反則だけど、木絵が“この人たち、会話しているのかしら?”と感じる動きがないと成立しないシーンなので、敢えて動きを入れました。木絵だけが感じていても仕方がないし、あそこは映画を観ている人にも気づいてもらい、木絵の感情を共有してもらわないといけないですから」
    それこそ、このシーンの撮影では前日に撮ったものを翌日、一部撮り直したりもした。「前日の撮影では、木絵を光正の横に座らせちゃったんです。綾瀬さんのリアクションが面白かったから勿体なかったんだけど、木絵がそこにいたら光正たちは会話をしないんじゃないか? と、あとからふと思って。それで斎藤くんに意見を求めたら、彼も『話しづらい』と言うので、翌日、兄弟が、離れたところから見ている木絵に気づかずに喋っている立ち位置に変えて撮り直したんです」
  • 撮影現場は座長の綾瀬を中心としたフレンドリーな空気に溢れていた。中でも綾瀬と斎藤は兄弟のように仲がよく、綾瀬が斎藤にとんでもないあだ名をつけたり、カメラが回る直前までふざけて足をふんだりして、大はしゃぎ。「斎藤さんに『飴と鞭の鞭ばっかりじゃないか!』って言われました」と悪戯な笑みを見せる。
    そんな綾瀬について「綾瀬さんが木絵を演じるって最初に聞いたときは華やか過ぎると思ったけど、お芝居を一緒にして、彼女が芝居のトーンを調節できる人だと改めて分かりました」と冷静に分析する斎藤。だが、撮影の合間にはゴキブリの玩具をセットの横に仕掛けて喜んでいるこちらも少年のようだった。
    また、本作で初共演した水原と間宮が撮影の合間も本当の兄弟のように談笑し、光正に想いを寄せる獣医の純を演じた夏帆と綾瀬が『海街diary』の姉妹そのままに何やら話し込んでいる姿も目撃。その輪の中に高台家の父親・茂正Jr.役の市村正親が入り、母親・由布子役の大地が水原のウィッグを見ながら「それはどこの製品?」と尋ねたりしていて、とっても仲がいい。その和気あいあいとしたムードが映画にそのまま反映されている。

共同テレビジョンのディレクターとして数多くのドラマの演出を手がける。高視聴率を獲得したドラマ「謎解きはディナーのあとで」の映画化は興行収入32.5億円となり、その年の邦画実写記録で2位を記録した。主な監督作品には、「ジョーカー許されざる捜査官」(10年)、「謎解きはディナーのあとで」(11年)、「ゴーストライター」(15年)、『映画 謎解きはディナーのあとで』(13年)がある。

綾瀬さんは、今回の役柄の「木絵」にぴったりだと思います。
木絵のような雰囲気を持っていますし、彼女のコメディエンヌの一面が演技に出ていて良いですね。そして斎藤さんもまた、ちょっとミステリアスなところがあるので、光正像として魅力的です。木絵の妄想シーンは、綾瀬さん、斎藤さんをはじめとして皆さんの演技が素晴らしいので楽しみにしてもらえたらと。そして、光正がテレパシー能力で木絵の妄想をどう見てるのか。その光正のリアクションを面白く描いていきたいです。

東京都出身。1996年、第8回フジテレビヤングシナリオ大賞を『ときわ菜園の冬』で受賞。同年、「TOKYO23区の女」(フジテレビ)で脚本家デビュー。主な脚本作品に「ナースのお仕事3」(00年)、「ナースのお仕事4」(02年)、「Stand up!!」(03年)「がんばっていきまっしょい」(05年)、『電車男』(05年)、『陰日向に咲く』(08年)、『ヘルタースケルター』(12年)、「花燃ゆ」(15年)、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(16年)がある。

1977年6月5日生まれ、埼玉県出身。東京音楽大学在学中から楽曲提供をおこない、作曲家・音楽プロデューサーとして第一線で活躍中。映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽でその実力を幅広く発揮。主な音楽を手掛けた作品には、『映画 ホタルノヒカリ』(12年)、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(12年)、『映画 謎解きはディナーのあとで』(13年)、『幕が上がる』 (15年)などがある。

「ごくせん」、「デカワンコ」などの大ヒット作で知られる森本梢子が手掛ける新感覚テレパスラブコメディ。
2012年『YOU』(集英社)にて連載スタートし、現在は『月刊YOU』(毎月15日発売)にて絶賛連載中。既刊4巻。

きゃ─!!と、叫んでしまいましたよ。
綾瀬はるかさんと斎藤工さん!! 素敵!!大、大好きな、お二人です。
「でも、見た目平凡で目立たない木絵がそんなに綺麗で良いのか!?でも、でも、綾瀬さんのにじみ出る人柄の良さや、ちょっと、ぽ─っとした(あ、ごめんなさい)感じはぴったりなのか!!」などと、一人で興奮しています。めちゃくちゃかわいい木絵とよだれが出そうな(あ、ごめんなさい)魅力的でカッコイイ光正さん!そして麗しい三兄姉弟と、ゴージャスなご両親!!そして、そして、妄想はいったい…!?あ─早く観たいです!!

2008年にメジャーデビュー以降、リアルな恋愛観を綴った歌詞と、類まれな歌声が話題を集め、女性ファンを中心にブレイク。またそのキュートなルックスから数々のファッション誌の表紙を飾るなど、ファッションアイコンとしても絶大な支持を集める。
現在、楽曲のトータルダウンロード数は5,000万DLを突破。2014年11月にリリースした5th Album「with LOVE」は、自身4作目となるオリコンチャート首位を記録。平成生まれのアーティストで最多記録を更新した。昨年春からは、20万規模にのぼる全国アリーナツアー『with LOVE tour』を開催し、全会場即日ソールドアウトと、いまや男女問わず全国から人気を集める国民的女性アーティストとして、今後さらなる活躍が期待される。
この度、映画『高台家の人々』主題歌を担当させて頂き、とても光栄に思っています。
主題歌「You & Me」は、カップルの間に自然と生まれるルールや『どっちもどっち』というお互いの性格を描いた曲です。
恋人にまつわるエピソードは、皆さんそれぞれだと思いますが“長所”も“短所”も全部含めて『相性』として受け止めるカップルを表現しました。映画の中で描かれる妄想が趣味の主人公「平野木絵」と、人の心が読める「高台光正」。
そんな互いの個性を尊重し合っている二人と照らし合わせながら主題歌「You & Me」を聴いて頂けると嬉しいです。リアクションを面白く描いていきたいです。

塚地武雅が演じた、木絵と光正の会社の上司・脇田課長。木絵の妄想の中では何故かあらゆるキャラクターに扮した脇田課長がたびたび登場する。そのため、塚地は脇田課長の役の他にも木絵のおもしろくて風変わりな妄想の中の人物を七役も演じ分ける。ダッフンヌ神父、親方、伯爵のようなお髭にハットのドダリー卿、サンタさんの様に真っ白く長いお髭と大きな鼻が特徴な謎の妖精、パンチパーマに全身黒塗りの麻薬の売人、金髪に白ぶちメガネで鼻の高いイヤン=ヤッケなど、塚地が特殊メイクで登場するたびに現場が湧き、妄想の世界が現実になった。